石狩湾ニシン、2月から増加予想

2022年12月14日

 道立総合研究機構の中央水産試験場、稚内水産試験場はこのほど、来年1月から始まる北海道日本海沿岸での石狩湾系ニシン漁の漁況予報を発表した。対象期間は1?3月で、ニシンの来遊量は1月は昨年に比べ少ないが、2月以降増加に転じるとした。資源評価では来期の4年魚(2019年級)以上の資源水準は高水準だった今期から「横ばい」とされており、来期も一定の漁獲が見込めそうだ。

       ◇       ◇       ◇

 今年10月に留萌沖で行ったトロール調査では、来期3年魚として来遊する20年級が最も多く、次いで4年魚(19年級)、5年魚(18年級)、6年魚(17年級)の順だった。このことから、23年漁期の来遊の中心は3?6年魚と分析した。

 石狩湾系ニシンは例年、高齢の大型魚から来遊し、漁期が進むにつれ、若齢の小型魚へとシフトしていく。23年漁期は序盤の1月は5?6年魚、中盤の2月は4?6年魚、終盤の3月は3?4年魚がそれぞれ中心になると予想した。[....]