自民党、「海業」振興で地方創生目指す

2022年9月16日

海業の知名度向上から取り組もうと語る小泉部会長

 自民党水産政策推進議員協議会の海業(うみぎょう)振興専門部会(小泉進次郎部会長)は14日、東京・永田町の党本部で第1回役員会を開いた。小泉部会長は、「海業の知名度はまだ足りない。漁業とは違う海業の意義を理解してもらい、漁業以外のプレーヤーの参画も得ながら、新しい漁港のあり方創出も含め、あらゆる可能性を結集し、海で働く人の所得向上や地域活性化を進め、地方創生につなげていきたい」と、部会立ち上げの目的を語った。専門部会は今後4回程度の議論を重ね、来年5月にも海業振興で中間取りまとめを行う予定だ。

       ◇       ◇       ◇

 海業部会に水産団体を代表して参加した坂本雅信JF全漁連会長は「海業振興で大事なのはソフト。ハードだけ整備すればよいものではない。海業は沿岸地域の振興に重要な役割をもたらし、漁村の活性化につながる」、内海和彦大日本水産会専務は「海業で多様な地域資源の展開が国民の海への理解を深める。ただ、海面資源を利用する時、地域資源を食いつぶさず、一部の人に利益が集中しないことが重要だ」と指摘した。[....]