気仙沼ビンナガ好調、浜値高く水揚げまとまる

2023年6月6日

好調な水揚げが続くビンナガ

 宮城県の気仙沼港でビンナガの水揚げが好調だ。5月中旬から本格的にスタートし、月末までの短期間に4253トンを揚げた。記録的な不漁だった昨年とは打って変わり、豊漁だった3年前に迫る勢いもみせ、地元関係者を喜ばせている。昨年の不漁で陸上在庫が枯渇し、浜値は他港より高値で維持されたことから、漁期序盤に三陸沖にあった漁場が遠方の房総沖まで南下しても、入港が絶え間なく続いた。今月に入り浜値が若干落ち着いたことで今後の状況は読みづらいが、関係者は「出足としては最高。今後もできる限り続いてほしい」と期待を寄せる。

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 気仙沼港では先月15日から、一本釣り船を中心としたビンナガの水揚げが始まった。序盤は三陸南部沖と近場に漁場が形成されたことで、小型船を含めた水揚げが相次いだ。その後、常磐沖から房総沖へと魚群は南下したが、それでも多くの船が気仙沼への入港を選択し、29日には978トンと今年いちばんのまとまりをみせた。[....]