昨年超えもなお低水準、サンマ漁大型船解禁1か月

2023年9月22日

 サンマ漁は主力の100トン以上の大型棒受網漁船が出漁してから1か月が経過した。ここまでの水揚げは昨年を上回るものの、なお低水準の範囲内で、この先、ロシア二百カイリ内での漁場形成やさらなる漁獲ペースアップに期待がかかる。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)の集計によると、8月から9月20日までの全国のサンマ水揚げは約3200トン。昨年同期を42%上回り、2021年や20年同期と比べても多い。ただ、不漁が顕在化する前の18年以前は9月半ばとなれば累計1万トン以上は揚げており、全さんまも「ここ数年の不漁の中ではましという程度」と評している。漁獲物は根室・花咲を主体に大船渡、厚岸、気仙沼などに水揚げされている。[....]