サンマ水揚げ11月末、3年ぶり2万トン台  

2023年12月7日

 全さんまは5日、2023年漁期におけるサンマ水揚げ状況の11月末時点の集計を発表した。水揚数量は2万4046トン(前年同期比35%増)となり、20年漁期(最終2万9566トン)以来3年ぶりに2万トン台へ回復した。ただ、平均単価が3割安となったため、水揚金額は100億797万1000円(3%減)と、前漁期を下回った。

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 11月は単月で8575トン(25%増)を上積みした。10月下旬から見え始めた三陸沖に加えて、北海道・オホーツク海で群れが見え、久々に日本近海で中心漁場が形成された。直近2年は公海漁場中心で大型船しかサンマ漁に従事できなかったが、中・小型船も3年ぶりに操業が可能になった。

 オホーツク海漁場の約6000トンと三陸沖の約8000トンの合計は約1万4000トン。全体の約6割に当たる水揚げが、これまで日本近海で漁獲されている。5年ぶりに水揚量が増加に転じるなど潮目が変化した一年となった。[....]