サンマ漁、ペース上がらず

2021年9月24日

 サンマ漁は主力の100トン以上の棒受網漁船が出漁してからおよそ1か月が経過したが、漁獲ペースは依然スローなままだ。漁場も引き続き公海に形成されており、厳しい環境下での操業が続く。漁業情報サービスセンター(JAFIC)の集計によると、8月から9月21日までの全国のサンマ水揚げ(速報値)は約2360トン。シーズン漁獲が過去最低となった昨年の同時期の2・8倍だが、一昨年同期と比較すると約3割少なく、低水準から抜け出せていない。

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 JAFIC道東出張所によると、現在の漁場は納沙布岬の東方およそ1000キロ前後で、9月上旬とほぼ同様だ。各船の漁獲ペースは多い船でも一晩で10トン強、多くは数トン、船によっては1トン未満にとどまり、「(9月上旬に比べ)それほど改善していない」[....]