サンマ漁、本格化まだ/8月前年超えもなお低水準

2023年9月7日

スーパーに並ぶサンマ

 サンマ漁は主力の100トン以上の大型棒受網漁船が出漁してから半月余りが経過した。ここまでの水揚げは昨年を上回ってはいるが、なおボリューム感に欠け、魚体も小型主体。本格化にはしばらく時間を要しそうだ。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)の集計によると、8月の生鮮サンマの水揚げは根室・花咲を主体に約620トンで、前年同月を61%上回った。年間水揚げが棒受網本格化以降の最低を更新した昨年に比べ、滑り出しはよかった格好だ。大型船が集中した8月28日には厚岸や大船渡を合わせて今期いちばんの400トン近い水揚げがあった。

 ただ、一昨年の8月と比べるとなお2割余り少ないのが実情で、2019年以降続く低水準の域を出ない。[....]