大阪本場にニタリ生肉上場、史上最高値・尾肉キロ25万円

2022年10月17日

尾肉を確かめる代表者(?から)所、山橋、橋爪の3社長と吉田、三上の両委員長

 【大阪】大阪市中央卸売市場本場に14日、共同船舶(株)(所英樹社長)が捕獲したニタリクジラの生肉約900キロが上場された。12日に大阪港に水揚げされたもので、販売は日本小型捕鯨協会が協力。いずれも相対取引で価格は非公開。尾肉についてはキロ25万円の史上最高値で(株)高浜商店(高浜康子社長)が購入したことが公表された。

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 上場に先立って式典も行われ、(株)うおいちの橋爪康至社長、(株)大水の山橋英一郎社長、大阪市水産物卸協同組合管理業務委員会の三上正剛塩干魚部委員長、同吉田誠鮮魚部委員長および所社長がそれぞれあいさつした。上場を祝い鏡開きも行った。

 橋爪社長は、「35年ぶりの上場をうれしく思う。大阪は消費の多いエリア。クジラ文化を守っていきたい」、山橋社長は「鯨肉とミズナのハリハリ鍋は大阪発祥といわれる。生のニタリは大阪の人に必ず楽しみ、喜んでもらえると期待している」、三上委員長は「クジラは大自然からいただき、古くから食べてきたもの。若い世代にも関心をもってもらいたい」、吉田委員長は「これまで食べていなかった人にも食べていただきたい。どんどん宣伝していく」と、それぞれ大きな期待を込めてあいさつした。[....]