三菱商事・マルハニチロ、RAS合弁「アトランド」富山に設立

2022年10月20日

会見を開いた(?から)小梶マルハニチロ常務、曽我三菱商事農水産本部長、笹島入善町長、新田富山県知事

三菱商事とマルハニチロは18日、閉鎖循環式陸上養殖(RAS)でサーモン生産を行う合弁会社・アトランド(株)(総事業費・最大110億円、出資比率・三菱商事51%、マルハニチロ49%)を富山・入善町に設立した。今後、現地に陸上養殖施設を造り、2025年度に稼働を開始。27年にアトランティックサーモン2500トン(原魚ベース)の初出荷を目指す。社長には三菱商事農水産本部農産・水産部・鮪・水産品チームマネージャー兼戦略企画室マネージャーの丸山赳司氏が就任している。

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 両社は13年から同事業の共同推進について協議を進めてきた。デジタル技術を活用した陸上におけるサーモンの持続可能で安定的かつ効率的な生産体制の構築、地産地消型ビジネスモデルの実現、低・脱炭素化などに貢献するとして、両社がもつノウハウを利活用しながら、経済価値、環境価値、社会価値の実現を目指していく。[....]