ブリ供給増で相場弱含み、飼餌料価格上昇で苦しい生産者

2023年11月27日

全国海水養魚協会がこのほど発表した9月1日時点の在池尾数は、ブリが前年同期比11・6%増の3995万尾、カンパチは16・5%減の1184万尾、フグは18・9%減の445万尾だった。ブリは2年前の春の池入れ尾数が記録的に少なかった反動から、昨春には多めに確保した業者が多く、今期の供給量は多め。対してカンパチとフグは、夏の暑さと赤潮で各地で斃(へい)死が相次ぎ、減少した。 

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 ブリの在池尾数は3995万尾。今シーズンの出荷が見込まれる2、3歳魚の合計では1867万尾で、前年比では46・6%増。新型コロナウイルスが流行した初の年となる2020年度9月時点の2004万尾は下回るものの、コロナ禍前の19年の1770万尾も上回っており、潤沢な供給量になっている。[....]