ゲノム編集応用食品「高成長ヒラメ」厚労省に届け出

2023年10月26日

 リージョナルフィッシュ(株)は24日、厚生労働省にゲノム編集応用食品として「高成長ヒラメ」を届け出た。公表されているものでは6例目で、水産では3例目となった。今後は農林水産省で生物多様性への影響などが確認されたあと、販売を目指す。

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 厚労省の公表資料によると、「高成長ヒラメ」は食欲を抑制するレプチン受容体に関わる遺伝子をゲノム編集技術によって働かなくしている。従来系統と比較すると、飼料利用効率や成長率が向上しているという。

 同社は2021年に国の手続きを経て流通する世界初のゲノム編集魚として、可食部が1・2倍以上に増えたマダイ「22世紀鯛」を、同年にはトラフグにおいても「22世紀ふぐ」をそれぞれ販売開始。今回のヒラメと同様にレプチン受容体に手を加えることで、成長速度が平均1・9倍、飼料利用効率ではおよそ1・4倍を実現させてきた。[....]