アトランド、陸上養殖で“未来創造”目指す

2023年1月6日

陸上養殖施設イメージ(撮影・Karoline OA Pettersen/セルマック)

 三菱商事(株)とマルハニチロ(株)が昨年10月、閉鎖循環式陸上養殖(RAS)でアトランティックサーモンを養殖するための合弁会社、アトランド(株)(丸山赳司社長)を富山・入善町に設立し、2025年度の生産開始に向け始動した。27年度に2500トン(原魚換算)の初出荷を目指す。デジタル技術を駆使しながら、持続可能で効率的な生産と地産地消型ビジネスモデルの実現など、未来創造の実現につなげる。

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 アトランティックサーモンで陸上養殖の取り組みを模索していたのは三菱商事グループ。同社はノルウェーに本社を置く世界有数の養殖サーモン会社セルマックを15年に子会社化して以来、海面における養殖サーモンの生産、加工、販売に関わり多くの知見を得てきた。[....]