<魚食にっぽん[150]>湖魚を深掘り

2023年7月31日

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「ここ滋賀」で湖魚の魅力をPRする磯﨑組合長(左)、竹上副主幹

 湖に生息する魚「湖魚(こぎょ)」。460本の河川とつながる日本最大の湖、琵琶湖のある滋賀県では消費拡大やブランド化に向けて力を入れてきた。海水魚が食卓を席巻する今、淡水魚の中でも異色を放つ湖魚の魅力を探ってみた。

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 今回訪れたのは、東京・中央区にあるアンテナショップ「ここ滋賀」。7月中旬の週末は「びわます試食展示会」の期間中で、同県農林水産部水産課水産振興係の竹上健太郎副主幹とJF滋賀漁連の副会長も務めるJF西浅井漁協の礒﨑和仁組合長が取材に応じてくれた。

 普段の生活ではなじみの薄い湖の魚だが、竹上副主幹によると「琵琶湖だけでも50種ほどいる」らしく、食卓に並ぶものに絞っても「種類は豊富で一年を通じて旬を堪能できる」という。

 湖によっては固有種もおり、琵琶湖ではビワマスやホンモロコ、ニゴロブナといった16種が該当。「希少な魚に出合えるのも魅力」のようだ。また同じ種類の湖魚でも地域による違いが[....]