<魚食にっぽん[125]>CFで聞いてみたい、当社の新作に興味ある?

2021年6月28日

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うま味成分を凝縮させる「鯖山漬け吊り干」

 クラウドファンディング(CF)のプロジェクト件数が、新型コロナウイルスの拡大後から急増している。CFには資金の見返りを得ない寄付型などもあり、コロナ禍で「売れない」「助けてくれ」という叫びに対し、短期的な資金調達の手段としても認知されている。ただ、資金や販路に乏しい小規模な食品加工業では、商品化や生産規模を決める動機付けとして支援者の反応を参考にする、市場調査を目的とした利用もあるという。

 茨城・神栖市波崎でサバ加工品を製造する津久文(津久浦良典社長)は今冬、新商品「鯖山漬け吊り干」を完成させた。特に脂が乗った茨城県沖で獲れる800グラム?1キロ程度の大型寒サバを原料に用い、低温室での塩漬けに4日、塩抜き1日を経て2日間干す。新潟県村上市の塩引きサケの製法を参考にしており、「ウチみたいに小さな会社でないと、これだけの手間をかけられない」と話す。現在、商標登録を出願中。[....]