2021年4月26日
低価格で味も楽しめるB級グルメは知っていても、「Sea級グルメ」が初耳だという人はいるかもしれない。全国の「みなとオアシス」およびその周辺の名物料理であり、そのためか魚介料理が多く、味を競う全国大会も今秋で13回目となる。港町発のうまいもの自慢の共通言語に、Sea級グルメという言葉が広まりつつある。
Sea級グルメに話を進める前に、みなとオアシスを紹介する必要がある。主に地域住民の交流促進や観光振興の活性化に向け、「みなと」を核にしたまちづくりの拠点地域を指す。旅客ターミナルやマリーナのほか、橋などの港湾設備、水族館、展望塔、商業施設、さらには博物館、水上パレードが行われる“水域”を含むオアシスもある。こうした定義の緩さが「ついでにあそこも行ってみよう」と、港町を丸ごと楽しむ秘訣になっている。
2003年に制度が始まり、昨年12月時点で147か所が認定された。それでも水産業界で[....]