<水経・UMITO共催シンポ>消費者巻き込む情報利用

2023年3月2日

漁業操業情報の利活用について話し合った

 シンポジウム「若者が担う水産未来」((株)水産経済新聞社、(株)UMITO Partners共催)が2月28日、東京・千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で開催された。次代を担う若手漁業者や水産IT企業、流通業者を交えたパネルディスカッションでは漁業者がもつ情報の活用に議論が集中。「経済価値をもたせた形で消費者や加工業者に購入してもらう」あるいは「その声を漁業者にフィードバックする」ためのITの必要性を訴えた。

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 沿岸漁業者でJF全国漁青連の川畑友和会長(鹿児島・定置網漁業)は「漁業者からみて消費者の存在が非常に遠い」と述べる。そのため消費者が求める情報は、時として漁業者の想像と乖(かい)離する。北海道漁青連の小笠原宏一副会長(北海道・タコ樽〈たる〉流し漁)は、「われわれの考えを理解してもらうきっかけになれば」とし、両者とも伝達手段としてITに高い期待を寄せる。[....]