養殖にもAI導入、給餌や魚体管理ドコモなど実証へ

2017年8月10日

 養殖の現場で、技術革新著しい人工知能(AI)やインターネットを活用する取り組みが始まった。大手商社双日は8日、モノのインターネット(Iot)やAIを活用し、クロマグロ養殖を行う長崎県松浦市の、双日ツナファーム鷹島で、NTTドコモ、電通国際情報実証実験を始めると発表した。

 NTTドコモとの連携でセンサーを設置し、水温、潮流、水質などのデータを取得、可視化。その結果をAIを駆使してデータを分析することで、給餌の量やタイミングの最適化やイケス環境の改善を目指す。在池尾数の把握はISIDと共同でディープラーニングによる画像解析技術を活用、個体数の自動カウントを実用化、作業負担軽減と正確性向上を目指す。個体数の把握で出荷量や出荷時期の決定や生産性向上、コスト削減・売り上げ予測に生かす。2017年度末までとして取り組む。

 国内最大規模の養殖ブリを生産する東町漁協は、農林水産技術会議の予算を利用しタブレットやスマートフォンを使い、給餌量などのデータを入力するシステムづくりを進めている。[....]