都離島海域にブイ求める声、房州勝浦カツオ漁遅れ受け

2024年5月10日

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千葉・勝浦港の竿釣り船による1~4月の生ガツオ水揚数量(2019~24年)

 2024年の千葉・勝浦(房州勝浦)漁港における近海一本釣り船による水揚げが1~4月の4か月間で628トン(前年同期比70%減)と、2年ぶりに低調となったことを受けて、春―初夏に勝浦を拠点として近海一本釣り漁を営む漁師らの間で、東京都の離島周辺海域に「さらなるブイ(浮魚礁。カツオなどを集める効果がある)の設置を進めてはどうか」との声が上がっている。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)が運営する「おさかなひろば」によると房州勝浦は今年、2年連続して1月の水揚げが皆無で2月スタートの鈍い出足となった。その2月も181トン(41%減)と鈍いなりに3ケタをまとめたが、3月は51トン(84%減)と2ケタに後退。4月も396トン(74%減)と前年の4分の1に終わった。今月の8日時点でも一日100トン超えがなく、本格化に至っていない。[....]