サンマ棒受23年漁期前半、薄漁も日本近海に漁場

2023年10月20日

 全さんま(八木田和浩組合長)に所属する大臣許可漁業のサンマ棒受網漁船が8月20日に大型船を含めて全船出漁してからちょうど2か月がたった。前半戦は、1950年以降のサンマ水揚げの最低実績を4年連続で更新した前漁期をやや上回っているものの、漁期全体でやっと1万トンに届いたところで「豊漁期の10分の1の感覚」(大石浩平専務)の薄漁は続いている。ただ、日本の近海で3年ぶりに漁場形成されるなど、光明もみえる。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)が運営する「おさかなひろば」によると、今週16日に道東と三陸の合計で2023年漁期では最多の1526トンを水揚げ。1000トン超は9月28日(1060トン)以来で今期2度目だった。10月上旬は頻発するシケでペースダウンし心配されていたものの、関係者の間に安堵(ど)が広がった。[....]