豊洲卸7社取扱高(23年)単価高で金額3年連続

2024年4月3日

 東京・豊洲市場の2023年度卸売会社別取扱高がまとまった(1日、速報値)。福島第一原発の多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の海洋放出による輸出向けの水産物への強い逆風はあったものの、円安や食品値上げなどを受け、魚価高傾向が続き、平均のキロ単価が前年度を5・3%上回ったことで、金額はプラス28億円と3年連続で増加した。率にして0・6%増加。5000億円台回復まで目前に迫った。

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 卸7社合計は数量37万4106トン(前年度比4・5%減)と数量は4年連続で減少し、昨年に引き続き年間40万トンを割った。しかし、コスト増や食品の値上げを背景に平均単価はキロ1315円(5・3%高)となり、金額は4917億7500万円(0・6%増)に伸長を継続した。[....]