海外への販売に弾み、「フグ免許」全国統一で施行

2024年4月10日

 国内のフグ処理基準(免許)の統一化が6月に達成される。厚生労働省が2019年にフグ処理者の認定基準を発表してから各都道府県が条例や要綱の見直しを進め、最後まで残っていた岩手、神奈川両県が今年3月に要綱および条例を改正。6月1日から施行される。都道府県ごとに異なる規則があることで、輸出向けにフグの安全性を説明する際にも理解を得られにくかった。また、神奈川などは加工品に関する届け出についても不要になる改正を行い、フグが流通しやすい仕組みが整った。

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 フグの取り扱いについては各都道府県が条例や要綱で基準を設定。ただ、県域によって制限時間内におろす実技や鑑別などの学科の試験を課すところがある一方、講習の受講だけで済む県域もあり、格差があった。県域をまたいでの互換性もなく、それぞれの資格を取得する必要があった。[....]