新潟・佐渡「春マグロ」が大漁

2023年3月3日

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漁師を笑顔にした大漁の佐渡「春マグロ」

 漁期を迎えたクロマグロ定置網漁で2月27日、まとまった量が水揚げされ、新潟・佐渡島の浜は久しぶりの活気に包まれた。

 水揚げしたのは内海府漁業生産組合(多田好正組合長)。島の北端に近い両津地区鷲崎と同黒姫の2つの沖合の漁場の沖合約1・5キロ、水深約70メートルのそれぞれの海域に仕掛けた大型定置に計約200本が一網打尽となった。このうち、一本の重さが最高170・5キロを含む平均50キロ、計38本を東京・豊洲市場へ出荷することになり、約30人の漁師たちが一本ずつ計測したあと、氷箱詰めにして大型トレーラーに乗せ、この日のうちに直送した。

 漁業関係者によると、豊洲市場では、仲買人の人気が高い佐渡産マグロの入荷が待たれていた。また、新潟県内でも料亭や一般鮮魚店に出すメジマグロなどのマグロの水揚げを待望していたという。作業場のJF新潟漁連荷捌き場には、佐渡地域振興局の水産担当職員も立ち会い、季節外れの大物〝春マグロ〟が傷付かないように慎重かつ手際よく荷捌き作業するきびきびした漁師たちを見て目を細め、表情を和らげていた。[....]