新型コロナ、函館イカも打撃

2020年6月3日

 函館沖の沿岸スルメイカ釣り漁が1日、解禁し、2日に函館魚市場で初水揚げが行われた。数量は前年よりわずかに増えたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で市内の観光、飲食需要が落ち込んでいることが響き、イケスイカの価格は近年最低水準となった。

 初日に出漁したのは15隻で、2日未明にイケスイカ83箱(811キロ)、発泡箱124箱(一箱約6キロ)の計1・6トンを持ち帰った。昨年の初セリ(16隻分、1・4トン)に比べると0・2トン多かった。同社担当者によると、漁場は松前・小島沖からその南方で、「(函館から)片道5?6時間かかる遠い場所。魚群もまだ薄い」。イカの魚体は平均約65グラムで「昨年より10グラム程度大きい」という。[....]