岩手・久慈育ち琥珀サーモン、1.5㌧を初水揚げ

2024年4月12日

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低水温の影響で目回りは例年より若干小さかった

 岩手県の養殖サーモンの最大産地、久慈市で11日、JF久慈市漁協(川戸道達三組合長)のブランドギンザケ「久慈育ち琥珀(こはく)サーモン」が初水揚げされた。本格的な事業化後3年目を迎えるシーズンで、この日は約1・5トン(約1500尾)を水揚げし、全量を協力企業であるニチモウ(株)に相対販売した。今期は7月末までにギンザケ660トン、トラウト120トンを生産する予定だ。

 早朝に久慈港から南西約3キロにあるイケスでギンザケを船上に引き揚げ、シャーベット氷で氷〆してから久慈市魚市場の岸壁に水揚げした。担当者によると、今年は水温が例年より2~3度Cほど低かった影響で餌食いが悪く、「昨年同時期と比べ若干小さい」(漁協関係者)ため、目回りは1キロだった。今シーズンの相対販売の価格は「昨年より1割強高いキロ900円台」だという。

 同漁協では今期からギンザケの船上活〆品の生産を本格化するほか、トラウトの生産も開始。販売先の要望を受け着手したもので、5月中に水揚げを開始する。[....]