<さとふる22年動向>「訳あり品」起爆剤に 

2023年4月20日

訳あり品の詰め合わせ「塩銀鮭(切り落とし)1.5キロ+塩サバ1キロ合計約2.5キロ」(寄付額1万円)

 ふるさと納税サイト「さとふる」を運営する(株)さとふる(東京・中央区、藤井宏明社長)はこのほど、2022年における寄付者の動向に関するアンケート調査結果を公表した。物価高騰を背景に「訳あり品」の食材に注目が集まっている。千葉・勝浦市では海産物の訳あり品が起爆剤となり、年間寄付額が19年比で5倍に成長した。

 22年のジャンル別返礼品ランキングでは「魚介・海産物」が56・8%で、3年連続1位を獲得した。ホタテやカニ、ウナギなど、贅(ぜい)沢品を楽しみたいという根強い人気がある一方、物価高騰のあおりを受け、日常で使いやすい訳あり品の需要が高まっている。

 訳あり海産品を多数出品する勝浦市では、打ち身や不揃い、色飛びしたサケの切身を詰め合わせた「『訳あり』人気の海鮮返礼品 B級銀鮭切り身(約2・8キロ)」(寄付額1万5000円)が「魚介・海産物」のランキングで2位を獲得(17日現在)。担当者によると「口コミでの評判も上々でリピーターが続出している」と話す。[....]