地域の水産業発展へ、スジアオノリ養殖施設落成式/沖縄・伊江村 

2024年4月30日

クリックで画像を大きく表示します

落成式でテープカットが行われた

 沖縄・伊江村が整備を進めていたスジアオノリの陸上養殖施設が村内で完成し、23日に関係者を招いた落成式が行われた。6月に「琉球あおのり」として初出荷を目指し、初年度は5トンの生産を見込む。施設の管理・運営を担うJF伊江漁協の八前隆一組合長は「沖縄県北部地域の水産業の発展に寄与したい」と意気込む。

       ◇       ◇       ◇

 施設の敷地面積は約1870平方メートルで、屋内の管理施設でスジアオノリの胞子を回収し種苗生産・培養を行ったあと、2トンの二次水槽5基、5トンの三次水槽15基、5トンの四次水槽150基で育成。加工施設で洗浄・脱水・選別・乾燥を行い、種苗生産からおよそ2か月で出荷できる。

 八前組合長は「5年後には10トンの生産量が目標」と話し、施設の完成を機に、漁協経営の発展に向けた雇用創出や漁業者支援などに取り組み、組合員の所得向上も目指す。[....]