岩手サーモン今年も増産

2023年4月3日

今年も大幅な増産が見込まれる岩手の養殖サーモン

 岩手県の養殖サーモン生産量が今年もまた大幅に増える見通しとなった。本紙調査によると、成育を「平年並み」と想定した計画段階で前年比4割増の1675トンとなった。いずれの生産者も「序盤は思った以上に良好」としており、このまま順調に推移すれば上振れする可能性大。全国でサーモン養殖に取り組む動きが広がる中、岩手は4年前に参入した新勢力だが、驚異の増産曲線を描いて早くも有力生産県の一角に名を連ねつつある。出荷は来週から順次開始され、7月下旬まで行われる。

       ◇       ◇       ◇

 本紙が県内でサーモン養殖に取り組む5つの漁協に実施した聞き取り調査によると、今年計画される総生産量は1675トンで前年実績(1192トン)を40・5%上回っている。漁協別ではJF久慈市漁協がギンザケ600トン(前年実績672トン)、JF宮古漁協がトラウト120トン(108トン)、JF三陸やまだ漁協がトラウト100トン(31トン)、JF新おおつち漁協がギンザケ550トン(263トン)、トラウト70トン(88トン)、JF釜石湾漁協がサクラマス200トン(27トン)、ギンザケ35トン(3トン)を計画する。[....]