宮崎県/環境DNAで漁場発掘

2021年5月19日

県内漁業者限定で公開されている漁場マップのイメージ

 魚のDNAなど海に残る痕跡から漁場を探る取り組みが始まっている。宮崎県は昨年度、知事枠の予算を活用して日向灘の深海調査を実施し、アマダイなど100種以上の魚の存在を確認した。県漁業管理課は「今回は期待していたアカムツ(ノドグロ)やマチ類などが多くいる漁場は見つからなかったが、地元漁業者の関心は高く、チャレンジを続けていきたい」と話している。

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事業は、公募によるチャレンジ枠を活用した「日向灘の漁場フル活用促進事業(日向灘深海資源見える化プロジェクト)」。これまでのような調査船を用いた漁場調査ではなく、生息域に存在する魚の粘液や表皮、排泄物など海水中に含まれる「環境DNA」から漁場の可能性を探る手法を用いた。[....]