2024年2月29日
【気仙沼】「三陸わかめ」のブランドで知られる宮城県産ワカメの2024年初入札会が27日、全国のトップを切って行われた。昨年秋からの高海水温や先月下旬に発生した低気圧被害による減産が見込まれる中、落札価格(ボイル品・中芯抜き)はキロ平均1395円と昨年(981円)を約4割上回り、初入札では過去最高価格となった。
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会場の気仙沼市波路上のJFみやぎ「わかめ流通センター」には、県北部を中心に7地区の内湾で生産されたボイル品約31トン(前年70トン)が上場された。
JFみやぎによると、昨年の半数以下にとどまった原因は1月21日に発生した低気圧被害。県内の広い範囲で芽落ち被害が多発したとみられており、及川文博わかめ・こんぶ部会長は「高水温の影響でロープへの根付きが悪かった可能性がある。低気圧の規模から予想できる以上の被害だった。今後の生育にもよるが、全体の生産量にも影響が出そうだ」などと説明した。[....]