大阪本場にニタリ生肉、最高値 尾肉キロ30万円

2023年7月3日

鏡開きに臨む(㊧から)所、山橋、石井、三上の各氏

 【大阪】大阪市中央卸売市場本場に6月30日早朝、共同船舶(株)(所英樹社長)が捕獲したニタリクジラの生肉約2トンが上場された。28日に大阪港に水揚げされたもの。いずれも相対取引で価格は非公開。尾肉についてはキロ30万円の最高値で仲卸・(有)谷内商店の谷内悟史社長が購入した。ニタリでは史上最高値。

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 上場に先立ち行われた式典で、所社長、(株)大水の山橋英一郎社長、(株)うおいちの石井亨一常務、大阪市水産物卸協同組合管理業務委員会の三上正剛委員長がそれぞれあいさつし、上場を祝い鏡開きも行った。

 所社長は、「2023年度、生ニタリクジラ肉を初めて上場する。生肉の上場はこの大阪を皮切りに、仙台、東京、下関の4か所だが、最初の上場を大阪で行えることを感謝している。上場しているのは20日から23日にかけて三陸沖で捕獲した8頭のクジラからよりすぐりの部位になる。昨年10月は上場量が少なかったとの声をいただき、今回は約2トンを上場した。脂の乗った尾の身をはじめ、赤肉、鹿(か)の子、いずれもとてもおいしいので(その味わいを)お楽しみいただければと思う」と述べた。[....]