北米カズノコ、過剰感優勢で「買手市場」

2013年5月24日

米国アラスカ・ブリストル湾の抱卵ニシン漁が豊漁となったことで、予想される北米カズノコの今年の生産量が昨年を上回った。記録的な安値となった2年前の供給量には及ばないものの、漁獲されたものは「中身」がよく、需給バランス上、完全に買い手市場を形成している(別表参照)。

 ブリストル湾の水揚げは、巻網が実質的に終了し、刺網が終盤どこまで積み上げるかで最終漁獲量が多少変化するとみられるものの、米国アラスカ漁業狩猟局(ADF&G)の集計では2万5318トン(Sトン、以下、ニシンの漁獲はSトン、カズノコの生産量はメトリックトン)と、これまでの過去最多だった2010年に並んだ。

(「北米抱卵ニシン漁とカズノコ生産実績(推定)」本紙参照)[....]