値上げ比較、魚介類1位/3年で25・7%も上昇

2024年4月19日

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食品分野品目別値上げ幅トップ10と火災保険(イメージ)

 ソニー損害保険(株)(東京・大田区、坪田博行社長)は16日、2021年ごろから始まった「値上げラッシュ」について、総務省統計局が公表する消費者物価指数の分析結果を発表した。それによると20年を基準にした場合の23年の消費者物価指数の総合指数は、全体で年間平均5・6%の値上げ幅となり、十大品目のうちでは食料が8・1%の上昇で最大規模。中でも魚介類が25・7%の上昇と1位だった。

 値上げ比較は、20年を100として23年12月の指数を基にランキング化した。2~5位は、乳卵類(22・3%増)、菓子類(20・0%増)、油脂・調味料(17・5%増)、調理食品(16・6%増)という並びとなっている。

 魚介類は、マグロやアジ、イワシなどの魚類、カキやホタテなどの貝類に加えて、カツオ節や缶詰などの加工食品も含んでいる。発表したリポートでは、海洋環境の変化によって不漁続きのサンマやスルメイカなどの漁獲量減少が値上げにつながったと分析している。[....]