マサバ、来遊早期化の期待

2022年8月22日

秋漁主要魚種の来遊見通し(2022年)

 秋に盛漁期を迎える主要6魚種の来遊見通しが出揃った。年々深刻化している不漁・魚体の小型偏重を一変させるような明るい材料には乏しかったものの、マサバで盛漁期の前倒しが期待されているほか、低水準ながら秋サケやサンマで資源回復の兆しが示された。一方、マイワシでさらなる成長遅れ、カツオでよすぎた昨年の反動などの懸念がある。スルメイカは沖合域での漁場形成に課題があると指摘された。

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 北海道の秋サケ来遊は依然低水準ながら4年ぶりに2000万尾台の来遊も期待されている。道総研さけます・内水面水産試験場は昨年を10%程度上回る2052万尾と予測。19年以降2000万尾を下回る過去最低水準の来遊が続いているが、今年はわずかに上回る見込みだ。[....]