秋漁/マイワシ一強か、各地で増加予想

2020年8月18日

 秋に盛漁期を迎える主要6魚種の来遊見通しが出揃った。前年に過去最低を更新した秋サケとサンマの漁獲は、好転を望めそうにない。カツオは前年から一転して低調の予想。マサバは再び短期決戦を覚悟する必要がありそうで、スルメイカは増加するものの過去5年平均には届かない。予測段階では、良好な加入が続くマイワシ一強の展開になりそうな雰囲気だ。

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 ■秋サケ、2年連続の大不漁予想。

 北海道の秋サケ来遊予測値(河川遡上を含む)は1990万尾と過去最低だった前年を13%上回るが、2年連続2000万尾を下回る厳しい状況が続く見通し。

 昨年は4年魚が平成に入って以降、2番目に少なかったため、今年の5年魚は多くを見込めず、4年魚の回帰に期待するしかない状況となっている。[....]