マグロ2年連続30万トン割れで赤身不足、需給見通し

2018年10月1日

刺身向けマグロの供給実績(まぐろ需給協議会算定)

 水産庁は9月27日、8月31日に開かれた2018年度第2回まぐろ需給協議会(座長・婁小波東京海洋大学教授)によるマグロ需給見通しを発表した。1?9月の刺身マグロ供給量は赤身の主力であるメバチの不足が響き、22万2000トンにとどまる見込み。10?12月の供給量は近年5万5000?7万トン前後で、17年に続き2年連続で30万トン割れの可能性が高くなっている。
4?6月の日本漁船生産(漁獲)動向は、太平洋の西経漁場のジョンストン沖で、平均して一日1・5トン程度獲れたが、他の漁場ではほとんど獲れていない。インド洋のフリーマントル沖では、ビンナガが一日1・5トン程度獲れた。大西洋では、ケープタウン東沖のミナミマグロが一日1・5トン漁獲され、中部大西洋のメバチは1トン前後、ナミビア沖はビンナガ主体で2トン以上獲れている
輸入量は、ニュージーランドや豪州からの生鮮天然ミナミマグロが増加した。地中海産蓄養クロマグロは中国や韓国、欧米に流れ、増枠分ほど日本に入っていない。メキシコ産蓄養クロマグロの冷凍物は春先にすでに搬入が終了した。[....]