2022年9月1日
東北沖で操業していた捕鯨船・第3勇新丸が8月31日、東京・豊洲市場に面する豊洲桟橋に初めて入港しあす2日に上場する予定となっている未凍結のニタリクジラの生肉およそ2・6トンが荷揚げされた。様子を見守った共同船舶(株)の所英樹社長は関係者へ感謝を伝えるとともに「やっと念願の豊洲ふ頭に接岸することができた。今後も(この場所での荷揚げを)恒例にしていきたい」と語った。
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商業捕鯨再開から4年目を迎え、東京で生肉が荷揚げされるのは2回目。昨年は東京パラリンピック開催期間中のため少し離れたお台場だったが、今回は市場に隣接する場所での荷揚げ許可を初めて得た。
荷揚げしたのは、8月24?26日の間に青森県沖で捕獲された個体のうち、肉質や脂乗りが特に優れたメス4頭、オス1頭の計5頭。最上位部位の尾の身(0・8トン)、赤身(1・8トン)を徹底した温度管理のもと、低温で熟成を進めながら、コンテナで輸送された。数量としては、これまでの生肉の荷揚げとしては最多となる。[....]