サンマ漁 厳しさ続く

2021年9月8日

今後のさらなる水揚げが期待される

 サンマ漁は8月は前年を上回ってスタートしたが、往年に比べればなお低水準で、9月に入ってからも大きな改善はみられていない。漁場は依然遠い公海に形成、浜値は堅調な様相を示しており、盛漁期入りにはもうしばし時間を要しそうだ。

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 同漁は8月下旬の100トン以上の棒受網漁船の解禁により本格化。漁業情報サービスセンター(JAFIC)の「おさかなひろば」によると、8月の全国のサンマ水揚げは前年同月比4・9倍の計約850トンと、前年を大きく上回った。ただ、一昨年同月に比べると7%のマイナス。最悪だった昨年よりはましという程度で、決して良好な出足とはいえない。

 9月に入っても状況は変わらずだ。道東の花咲や厚岸で断続的に水揚げが行われているが、6日の花咲での水揚げは大型船9隻で57トンと、一隻当たり換算で10トンを割っている。[....]