サバが壊滅的不漁、北部太平洋で姿見えず

2023年2月10日

記録的な不漁が続くサバ(1月13日、銚子漁港)

 北部太平洋のサバ水揚量が不漁だった昨季以上に落ち込んでおり、壊滅的な状況にある。2022年12月?23年1月の2か月間で、主要漁港の石巻と銚子を合わせても2万トンに届かないうえ、組成も200グラムを下回る小型の割合が高い。そのため国産サバを主軸にする加工業者は、取引先へ欠品や休売の案内をしながら今後の事業展開を決める厳しい局面に追い込まれている。

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 12年連続で水揚量日本一を記録し続けている銚子漁港は、昨年12月以降のサバ水揚量が8000トンに満たない。例年なら盛漁期に一日で扱う数量だが、こうした大獲れ日が今季は皆無だ。2月は8日の時点でゼロ。漁獲物の大勢はマイワシに移っている。漁業関係者は「漁場にサバが見えない」と漏らす。[....]