「食べたくて仕方ない食材に」捕鯨の未来を考える

2023年9月5日

あいさつする小島代表

 くじらの食と伝統を未来につなぐ個個ネット(小島純子代表)は、山口・下関市唐戸市場大会議室で講演・懇談会「捕鯨の未来を考える―新時代の捕鯨に期待すること」をこのほど開催した。下関市が後援。会場には約50人が出席、農林水産省の森下丈二顧問の講演を聞くとともに、捕鯨が持続的に続けられるように懇談、議論が行われた。

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 森下顧問は初めに、これまでの国際捕鯨委員会(IWC)脱退の背景やその後の同委員会の状況などを説明。さらに現在の母船式捕鯨および沿岸小型捕鯨について概括。このあと「捕鯨業と鯨食」について、これまでの調査やアンケートから、伝統的な捕鯨の歴史をもつ地域の一つ山口県で鯨肉について、「おいしくない」「硬い」「生臭い」といったネガティブイメージがあったことなどを紹介した。

 また、嫌いな食品の一つに鯨肉が挙がっていることを報告し、考えていかねばならない課題であると指摘した。[....]