島の恵み・イゴグサ、佐渡で収穫開始

2020年6月19日

イゴグサをスノコの上に広げて天日干に

 梅雨の晴れ間を縫って、新潟県佐渡島の相川地区の沿岸で食用のイゴネリの原料となる海藻の「イゴグサ」(いご草)の収穫と天日干の作業が16日、始まった。

       ◇       ◇       ◇

 イゴネリはカロリーが低く、食物繊維が豊富なため、幅広い世代で健康維持やダイエットなどのために食べる人が増えている。地元漁師たちは好みで小ネギやカラシ、ショウガなどの薬味を添えて食卓を飾る日常食の一つ。

 この日、40年以上の漁師、金子寿作さんは早朝から舟に乗り、底にガラス板が付いた“箱メガネ”を使って岩場に生えているイゴグサを先にカギが付いた専用の竹製の道具を使って刈り取る作業に精を出した。このあと、自宅近くの海岸でスノコの上に広げてゴミなどの付着物を手で取り除き、天日干にした。途中、全体が乾くようにひっくり返したり、軟らかくもみほぐしたりしながら念入りに自然乾燥させると、周辺は心地よい磯の香りに包まれていた。[....]