オホーツクホタテ水揚げ、昨対1割減もなお高水準

2021年3月31日

 今シーズンのオホーツク沿岸各漁協のホタテ水揚げ計画(サロマ湖養殖除く、漁場造成含む)が固まった。北部の稚内管内が前年実績比9%減の12万9200トン、南部の北見管内が10%減の16万6800トン、合計で10%減の29万6000トンとなった。

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 過去最多を記録した昨年実績(32万7877トン)から1割の減産となるが、引き続き30万トンに近接する高い水準を維持する。実際の漁獲がどうなるかは、近年存在感が増し、一部漁協では計画から外している自然発生貝の状況や、原貝の成長度合いがポイントとなる。

 漁協別では計画設定13漁協のうち10漁協が減産計画。北部の猿払村は本来予定していた漁場ではなく、かつて利用していた、自然発生貝が多くみられる漁場を中心に操業することにしており、13%の減産計画。南部の常呂は漁場回りの関係上24%の減産を見込んでいる。一方、増産計画としたのは網走、西網走、斜里第一の3漁協にとどまった。[....]