CITES/ヨシキリ、付属書2に掲載

2022年11月29日

 中米・パナマで開催された、絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約(CITES)の第19回締約国会議(COP19)が25日閉幕し、フカヒレやねり製品の原料となるヨシキリザメを含むメジロザメ科54種の「付属書2」掲載が賛成多数で採択された。「資源状態は健全」として一貫して反対の姿勢を示してきた日本は、2019年の会議で「付属書2」掲載が決まったアオザメ同様、今回の決定を「留保」する可能性は高いとみられる。

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 2年に1度開催されるCITES締約国会議は14日から25日にかけて、パナマ市で開催された。メジロザメ類の中でも主要19種(ヨシキリ含まず)を核に、ヨシキリなど類似35種を含む54種を付属書2に掲載する提案はパナマが行い、それに対して欧州連合(EU)をはじめとするバングラデシュ、コロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、ガボン、イスラエル、モルディブ、パナマ、セネガル、セーシェル、スリランカ、シリア、英国など16か国・地域が賛同した、共同提案の形となっていた。[....]