国内外へ持続的漁業を発信、ヨシキリ、メカでFIP

2021年3月23日

FIPに挑む、近海マグロはえ縄漁業者たち

 気仙沼遠洋漁協(鈴木一朗組合長)と宮城県かつお・まぐろ漁業組合(齋藤徹夫組合長)に所属する近海マグロはえ縄漁船団12隻は18日、シーフードレガシー(花岡和佳男社長)や岩手大学農学部資源経済・政策および数理資源管理研究室の協力のもと、日本で初めてヨシキリ、メカジキを対象とした「気仙沼ヨシキリ・メカジキはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)」を開始したと発表した。海洋管理協議会(MSC)認証の予備審査で明らかとなった課題の改善を進め、2026年までにMSC認証の取得を目指す。

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 北西太平洋のメカジキ、ヨシキリはいずれも過剰な漁獲はなく、資源の枯渇もみられていない。しかし、サメ類の漁業に対して国際的な透明性が求められていることから、気仙沼の同漁業がメカジキとヨシキリの資源保全に十分留意した漁業であることを国内外に発信し、安定した漁業経営と持続的な漁業の実現を目指すことにした。[....]