<新連載・ともに生きる海>①クロマグロ管理編

2023年6月12日

水産庁が遊漁者にクロマグロの資源保護を啓発するポスター

 資源の持続的な利用を目指すため、水産庁は漁獲量ベースで8割に当たる魚種を漁獲可能量(TAC)で管理する方針を示した。しかし漁業者からは「同じ資源を利用する遊漁に、なぜ規制がないのか」と、疑問の声が相次ぐ。現在はクロマグロの資源管理で、遊漁にも採捕量上限を設けられたが、現場では何が起きているのか。クロマグロ資源管理を皮切りに、遊漁の現状を追う。  

       ◇       ◇       ◇

 (公財)日本生産性本部がまとめた「レジャー白書」によると釣り人口は、2000年の1680万人から20年には550万人まで減少している。新たに釣りを始める人以上に、高齢化によりリタイアする人の方が圧倒的に多い。[....]