<新年特集・水産基盤整備>新時代にアップデート

2022年1月11日

漁港、漁場、漁村整備も新時代に。

 新型コロナウイルスのオミクロン株への懸念が強まる中で迎えた2022年。水産基盤整備を進めていくうえで極めて重要な位置付けとなる新たな漁港漁場整備長期計画が改定される年となる。水産政策審議会漁港漁場整備分科会での議論も大詰めを迎えており、これから詳細な事業量(数値目標)設定などを組み込んで3月には閣議決定。翌4月の年度明けから新計画がスタートする見込みだ。今年の新年特集では新長期計画の狙いとそれに関連する予算(22年度当初、21年度補正)、藻場造成で期待されるブルーカーボンなど新たな視点について紹介する。

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 新たな長期計画では、基本的な考えとして、海洋環境変化に伴う水産生物の分布域・漁獲量の変化や漁村の人口減少・高齢化、国内消費の減少といった「水産業・漁村を取り巻く状況変化を適切に捉える」ことに加え、適切な資源管理と水産業の成長産業化を両立するための「水産政策改革の後押し」と、輸出促進や国土強靭化、カーボンニュートラルといった[....]