<全国漁協組合学校>卒業生8人が巣立つ

2023年3月8日

笑顔で記念撮影する卒業生たち

 全国漁業協同組合学校(吉田博身校長)の第83期生の卒業式が3日、千葉・柏市の同校内で開かれた。今年は8人がすべてのカリキュラムを終えて卒業。漁協や系統団体へ就職が内定しており、「将来の浜のリーダー」として各地で活躍することが期待される。

 卒業式では吉田校長が「皆さんはJFグループの職員として必要な基礎を不足なく学んだ。卒業リポートはどれも読み応えのあるもので、私自身が目を開かされるものだった」と回顧。「水産食料供給を担い、海の環境を守り、漁業者をあらゆる面からサポートし、人が笑顔で暮らせる豊かな漁村をつくっていくというやりがいのある仕事。漁業者と気持ちを通い合わすことのできる漁村のリーダーを目指してほしい」と激励した。

 坂本雅信JF全漁連会長、水産庁、農林中央金庫などから祝辞が寄せられ、記念品が贈呈されたあと、卒業生代表の八木澤遥生さんが代表して答辞。JF横浜市漁協でのノリ加工場見学やJF小田原漁協の定置網漁船体験、水産庁長官との対話などを思い出に挙げ、「一生忘れることのできない経験となった。組合学校で学んだ知識と寮生活で培った協同組合の精神を胸に、漁村・水産業の発展に長く貢献ができる人材を目指していきたい」と高らかに宣言した。

 最後に校歌斉唱が行われ、晴れやかな笑顔で記念撮影。寮生活をともにした仲間との別れを惜しみつつも、相互の活躍を誓い合った。

 卒業生のうち7人はJF松前さくら漁協、JF野付漁協、JF沙留漁協、JF頓別漁協、JFウトロ漁協、JF枝幸漁協、JF宗谷漁協の職員に内定。残る1人はJF愛媛信漁連への就職が内定している。[....]