重要性高まる、全国漁協組合学校

2020年9月15日

和気あいあいと過ごしている今年度の学生

 農林水産省の漁業構造動態調査によると、漁業者全体の数は減少傾向が続いていながら65歳以上の割合は増えており、高齢化は確実に進んでいる。若手漁業者育成の必要性は各方面で認識され少しずつ実行に移されているが、漁業者および漁業関係者らを支える漁協をはじめとするJFグループの職員の人材育成の必要性も認識され、徐々に取り組みが開始されつつある段階。農林中央金庫JFマリンバンクでは、ウェブを通じた研修などで信用事業系統の人材育成を始めている。漁協職員などの人材育成を担うのが全国漁業協同組合学校で、水産業界に多くの人材を輩出してきた。吉田博身校長が「卒業生には優秀な方が多い」と胸を張り、多くは漁連や漁協をはじめとする系統の幹部としても活躍している。漁業法も改正されるなど漁業を取り巻く環境も目まぐるしく変わる中、漁協をはじめとする団体職員に求められる役割も多様化している。[....]