2023年8月21日
秋に盛漁期を迎える主要6魚種の来遊見通しが出揃った。さらなる来遊減が見込まれるスルメイカは厳しい秋となる。4年連続過去最低漁獲を更新しているサンマや、資源潤沢でも海況が向かず漁場が形成されにくかったマサバは前年同様、低調な漁が続く。一方、秋サケは若干増、カツオは過去10年平均並みと、ともに悪くない。マイワシは小型主体ながら量的にまとまる可能性が高い。
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◆秋サケ
道総研さけます・内水面水産試験場によると、今年の北海道の秋サケ来遊予測数は前年比4%増の約3483万尾。地区によっては依然として低水準の来遊が続くが、全道的には2年連続3000万尾を超える来遊が期待されている。
年齢別にみると、4年魚が全体の65%を占める2275万尾、5年魚が917万尾。5年魚は昨年を上回るが、4年魚は昨年並みにとどまる見込み。今年4年魚の2019年級は[....]