2023年6月28日
【札幌】道総研さけます・内水面水産試験場は26日、今年の北海道への秋サケ来遊予測について、昨年比4%増の3483万尾と発表した。2年連続3000万尾台の来遊が見込まれており、特に大量地帯のオホーツク海区は昨年を上回る好漁も期待される。今年は5年魚の増加が期待される一方で、主群となる4年魚がどう出るかが最大のカギを握るとみられている。
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同水試さけます資源部の卜部浩一研究主幹が、今年の秋サケの親魚確保および適正利用を図るための実施方針を決める道連合海区漁業調整委員会の席で説明した。
昨年の全道への秋サケ来遊数は河川捕獲を含め前年比1・8倍の3347万尾に上り、7年ぶりに3000万尾を超える水準に回復した。年齢別にみると、4年魚(2018年級)は2393万尾と平成以降の平均値並みとなった一方で、5年魚(17年級)は275万尾と平成以降で下から2番目と極端に少なかった。これに対し、3年魚(19年級)は平成以降で最高値を示した。[....]