21年水産加工統計/食用加工品、前年並み143万トン

2022年9月30日

 農林水産省は28日、2021年水産加工統計調査結果を公表した。21年の食用加工品の生産量(焼き・味付けノリ除く)は143万8686トン(前年143万6880トン)と、ほぼ前年並み。生鮮冷凍水産物の生産量も111万308トン(111万1074トン)とほぼ前年並みとなった。食用加工品生産量は過去10年間の推移をみると、12年の172万7969トンと比べて約29万トン減少しており、減少傾向が続いている。

       ◇       ◇       ◇

 食用加工品のうち、主な加工種類別でみると、前年を上回ったのは、ねり製品49万4691トン(前年比5%増)と煮干品5万3632トン(2%増)など。ねり製品はカマボコ類が43万3487トンと6%増。魚肉ハム・ソーセージ類は6万1204トン、2%減だった。

 一方、前年を下回ったのは、冷凍食品22万5349トン(2%減)、塩蔵品15万782トン(4%減)、塩干品11万7757トン(2%減)、節製品6万6005トン(8%減)だった。

 冷凍食品のうち、切身やむきエビなどの魚介類は12万5727トンで1%減、水産物調理食品は9万9622トンで3%減少した。[....]